2019.12.14(土)
DeNAからポスティング制度でメジャー移籍を表明していた、
筒香 嘉智(つつごう よしとも、1991年11月26日 – )選手
のメジャー移籍先が決まりました。
その球団はタンパベイ・レイズです。
タンパベイ・レイズは、メジャーリーグベースボールアメリカンリー
グ東地区所属のプロ野球チームで、本拠地はフロリダ州セントピー
ターズバーグにあるトロピカーナ・フィールドです。
両翼は、レフトが96mでライトが98mとア・リーグでもヤンキースタ
ジアムやフェンウェイパークと並んで狭く」、しかも当たれば打球が
良く飛ぶので筒香選手には大きな期待がかかるのです。
契約内容ですが、2年総額で1200万ドル、約13億円という額ですが、
年俸総額がメジャー最低であるタンパベイにしては期待大のしっかり
した金額であり、DeNAも損しない、まずまずの内容と言えるでしょ
う。
そんな筒香選手は果たしてメジャーで活躍できるのでしょうか?
■筒香嘉智がメジャーで成功できる3つの理由!
その1 心技体が充実しているから
相撲の世界では心技体の3つが充実していれば相撲が勝てて
強い横綱が誕生するのです。現役のときの貴乃花の画像を、
ご覧下さい。筋肉隆隆で丸っこく太っていて、若くて「俺は
横綱なんや!」という気迫が伝わってきますね。
この時の貴乃花は全盛期で大活躍でした。
さて、筒香選手はどうでしょうか?「心」という点では向上
心があり、メジャー志向でした。日本のシーズンオフには「
もっと野球が上手くなりたい」ということでドミニカのリー
グにも挑戦するほどです。
「技」は内角高めのストレートを打ち遅れることもなく、フ
ァールになるはずのボールをライトスタンドにホームランを
打ち込むのです。選球眼も良く、あの野村克也氏も筒香選手
のバッテイングを絶賛しているのです。
「体」は185㎝97kgの体に鍛えた筋肉、年齢も28歳と若くて
まさに貴乃花の全盛の時のようです。
これで力を出せないはずがないでしょう。
その2 筒香選手が欲しい球団に入れたこと
今回の移籍を決める際の条件として筒香選手は「金額よりも
出場機会」をあげていたようですがタンパベイ・レイズは、
そのうってつけの球団と言えそうです。
レイズはベテランの選手が多く、色々な選手をローテーション
で交代でシーズンを回しており、若くてシーズンを固定できる
選手を探しており、さらにア・リーグ11位に終わった本塁打数
(217本)をもっとホームランの打てる選手を必要としていた
のです。
これで来季の外野手の主戦は、筒香選手と同年代、あるいは若
い選手となり、順調に調整が進めば、外野のローテーションに
組み込まれることになるでしょう。これはルーキーイヤーとし
ては、かなりやりやすい環境なのです。
これで力を出せないはずがないでしょう。
その3 球場が狭く筒香選手には美味しい
本拠地のトロピカーナ・フィールドはメジャー唯一の人工芝
の密閉式ドームで、打球が飛びやすく典型的なヒッターズ・
パーク、つまり打者有利な球場です。東京ドームも良くホー
ムランが出ますよね。
単純にレフトが96mでライトが98mと狭いので、「外野には飛
ぶだろうけど、芯はズラしたはず!」と感じたピッチャーも、
スタンドまで運ばれてしまうことが多くピッチャー泣かせなの
です。逆に言えば打者の筒香選手にとってはおいしい本拠地に
なるのです。
来年理想は30本、そしてその先の40本も決して大きすぎる目標
ではないと思えるのです。
これで力を出せないはずがないでしょう。
【課題は?】
ア・リーグで近年、目立っている高めのまっすぐ、専門的に言えば
スピンレート(回転数)の多い4シーム(直球)だそうで、この見極
めが大切になってきます。
あの松井秀喜もヤンキース移籍1年目は、ホームランが16本だったの
です。
やはり日本の投手の投げるボールの性質とは違うボールを投げるよう
です。
課題はそれらのボールへの対応といったところですが、筒香選手は対
応力があるので、難しい球種を克服し、きっと活躍してくれるに違い
ありません。